雀百まで踊り忘れず [諺-深読み]
雀は、鶏の様に、足を交互に動かして歩くのでは無く、
両足を揃えたままで、ピョンピョンと跳ねる様にして移動する。
その様子を踊りに見立てた上で、
雀は、生涯その踊りを止めない所から・・歩かない訳には行かない、
この諺が生まれた。
と言う訳で、この諺の意味は、
「幼い時の習慣や癖や、若い時の趣味や道楽などは、
年を取ってもそのままだ」と言う事になる。
しかしながら、何が“踊り”なのかに付いては、
それぞれが自覚している事もあるし、全く自覚が無い事もある。
こう見てくると、この諺を深読みすれば、
“人間と言うモノは、自分の事に付いても、中々思い通りには行かない
のである。”と言っている様に聞こえる!!
酒にしろ、たばこにしろ、ギャンブルにしろ、
止め様としても中々止められない。
意志が弱いからだと言えば、その通りであるが、
この諺の意味する所は、“癖”は死ぬまで直らないと言う事なのだろう。